初めて過払い金請求する方法

最近ではテレビCMの影響で、借金していない人でも知っている『過払い金』。
借入れをしていた人が、実際に過払い金請求をするとしたら、どのようにしていくのかを【自分で請求をする場合】と【プロに任せた場合】の違いも含め教えます。

◇まずは・・・

取引履歴を取寄せます。
過払い金請求をするにも、自分の借入れに過払い金（払い過ぎた利息）が発生しているのかを知らなくてはなりません。
過払い金が発生しているかを知るには、借入れをしていた消費者金融や信販会社などの貸金業者から『取引履歴』を取寄せます。
この取寄せる行為を『取引履歴の開示請求』といいます。

●自分で取寄せる場合
借入れをしていた消費者金融や信販会社などの貸金業者に対して、自ら問い合わせをして取寄せます。
消費者金融や信販会社によっては、司法書士や弁護士にだす取引履歴と内容が異なったり、手数料がかかることがあります。
また、内容の相違や費用がかかるだけではなく、個人相手だと時間もかかります。
借入れをしていた貸金業者が多ければ多いほど、自分の負担は増えていきます。

●司法書士や弁護士に任せる場合
以前は、司法書士や弁護士が相談者に代わって取引履歴を取寄せ過払い金の計算をすることが『手続き開始』と受け取られてしまい単に『過払い金額』だけを知りたい人でも費用がかかったりなどスムーズにはいきませんでしたが、今では、司法書士や弁護士が取寄せたとしても『手続き開始』にはならなくなったので頼みやすいでしょう。
借入れをしていた業者名が分かれば、司法書士や弁護士があなたの代わりとなり、氏名・生年月日・住所などの情報から該当業者全てに取引履歴を請求してくれます。
複数社から借入れをしていた人は、あなたの代わりにすべての貸金業者から取引履歴を取寄せてくれるので、とても『楽チン』です。
普段の生活をしながら待っているだけで、全ての貸金業者の取引履歴が揃うのです。

◇取引履歴をもとに・・・

すべての取引履歴が揃ったら、その取引履歴をもとに『引き直し計算』をして正確な過払い金額を算出していきます。

引き直し計算とは、取引履歴をもとに法定利率内の利率に直して完済までの借入れ状況を計算します。
もともと支払った額と引き直し計算でた額の差が『過払い金』です。

●自分で引き直し計算する場合
単に『引き直し計算』と言われても、何をどうしたらよいのかわかりませんよね。
取引履歴の記載方法も消費者金融や信販会社などの貸金業者によって独自の書式で作成しており異なします。
なかなか手強いですが、それでも自分で！という人は、下記のソフトを使ってみてください。

・名古屋消費者信用研究会

・TDON

●司法書士や弁護士に任せる場合
自分で取引履歴を取寄せて、引き直し計算は難しいから司法書士や弁護士に任せたいという人も多いです。
やはり、特殊な計算方法になるので、特に複数社から借入れをしている人は、頼んでしまった方がわずらわしくないでしょう。

◇いよいよ・・・

ここまで準備できて、はじめて過払い金請求ができます。

●自分で過払い金請求する場合
引き直し計算で出した過払い金額をもとに、消費者金融や信販会社などの貸金業者へ自ら連絡を取り過払い金請求したい旨を伝えます。
ここで最大の難関がやってきます。
消費者金融や信販会社などの貸金業者は、対個人になるととても強気です。
実際に発生している過払い金額よりも低い額で解決（和解）しようとします。
それに屈することなく、頑張って何度も交渉しなければ、より多くの過払い金を取戻すことができません。

●司法書士や弁護士に任せる場合
ここは法律のプロ。
消費者金融や信販会社などの貸金業者との度重なる交渉を相談者の代わりに何度となく行い、低い過払い金額の提示にも屈することなく交渉していきます。

◇まとめ

自分で過払い金請求すると、窓口がすべて自分になり連絡や郵便物が自宅に届きます。
内緒で進めたくても、なかなか厳しいものがありますね。
自分で過払い金請求する場合、費用が抑えられます。その代わり、時間と労力がかかります。
司法書士や弁護士に任せた場合、費用はもちろんかかりますが、わずらわしい細々した手続きを代わりに行ってくれます。
窓口も司法書士や弁護士になるので、家族や周囲の人たちに知られてしまうこともないです。

費用を抑えて過払い金請求を自分でするか、家族や周囲の人たちに知られることなく過払い請求するのか・・・
自分のスタイル合った方法を選んでみてはいかがでしょうか。